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ゲームの映画化が盛んな昨今
ゲームの映像化自体決して珍しいものではないが、2023年4月に公開された『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が異例のヒット&ロングランを続けており、8月6日時点で日本国内135億円を超越し2023年公開作で1位を獲得し、世界で1,919億円興行収入を突破したという(記事公開時点)。『名探偵ピカチュウ(2019)』『ソニック・ザ・ムービー(2020)』とキャラクターものの実写化作品も評判が良く、ここ数年でゲーム映画のクオリティアップが目覚ましい印象だ(もちろん残念な出来のものもあるが)。
作品を通して感じるのは、ゲームプレイで感じた作品世界のエッセンスやニュアンスが映像化への落とし込みが非常に上手くなったという点だ。ただ名前やキャラクターを引用して映画のオリジナルストーリーを展開するのではなく、ゲーム体験で感じる感動のポイントを映画でも再現しようという動きだ。
前述の三作はキャラクターやゲーム体験をよく理解するゲーム制作陣と映画の制作チームと非常によく連携しているということだろう。単純なライセンス契約関係ではなく、ひとつの作品をつくるパートナーとしてクリエイティビティを発揮した結果だろう。それぞれのインタビューは共通して映画のコアとなる部分をゲーム制作陣とよく協議したという旨が語られている。
『アンチャーテッド』映画版とゲーム版の違い
ストーリーはオリジナル
映画版あらすじ
ニューヨークでバーテンダーとして働くネイサン・ドレイク(ネイト) は、器用な手さばきを見込まれ、トレジャーハンターのビクター・サリバン(サリー) から、50億ドルの財宝を一緒に探さないかとスカウトされる。ネイトは、消息を絶った兄のことをサリーが知っていたことから、トレジャーハンターになることを決意する。
引用:映画.com
幼いネイトと兄サムが別れるシーンや、ネイトがサリーと初めて出会うシーン等、原作のゲームでも共通して描かれている場面はあるが、ゲーム版とは異なるシチュエーションで映画版は異なるオリジナルストーリーとなっている。そのためゲームのプレイ経験の有無は鑑賞に影響しないし、そもそも複雑な人間関係なども描かれないので、予習などせず深く考えずに観よう。
キャストは違う(吹き替えも)
実写化にあたって主演として起用されたのは、トム・ホランド(ネイサン・”ネイト”・ドレイク役)とマーク・ウォールバーグ(ビクター・”サリー”・サリヴァン役)だ。元々『アンチャーテッド』の映画化は2009年の時点で発表されており、当初はウォールバーグがネイトを演じる予定だったとのこと。様々な事情により製作が遅れた結果、ウォールバーグはサリー役としてスライドし、ネイトはトム・ホランドが演じることとなった。
ホランドといえば言わずもがなMCU版『スパイダーマン』を演じるその人で、イメージとしては幼い印象を受ける。映画版のストーリーはゲーム版でメインに登場する年齢よりもかなり若く、ネイトとサリーが出会い、ネイトがトレジャーハンターとなるまでの話だ。ホランドの起用に違和感を覚えた人もいるかもしれないし僕自身も不安だったが、ちょっとお調子者で飄々とした風で口がうまい点、何よりアンチャーテッドに欠かせないアクション映えするキャラクターとしてホランドの起用は正解だったといえる。(ホランド起用のために若い時代に設定された気がしないでもないが)
一方サリーはゲーム版のブレーンとしての役割に加え、先輩トレジャーハンターとして前線にも立てる肉体派の側面も強調されている。ゲームのサリーを上手く落とし込めているかといえば疑問が残るが、とはいえ本作のネイトの相棒役としてはしっかり噛み合っており、バディアクションとして見応えがある。
キャストの変更に伴い吹き替え版の声優も変更となっている。主人公ネイトは東地宏樹から榎木淳弥へ、サリーは千葉繁から森川智之へと引き継がれた(旧主役のキャストは別役でカメオ的に参加している)。それぞれゲーム版とは異なるイメージのキャラクターとなっているが、それぞれ前述の映画版の役柄に上手く合致していて素晴らしい。
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よかったところ
ゲームのエッセンスを上手く引き継いでいる
メチャクチャなシチュエーション
正直なところ、シナリオそれ自体は『インディ・ジョーンズ』や『ナショナル・トレジャー』等の遺跡探索アドベンチャーとして特筆するところはなく、意外なほどに無難というか王道な流れでできている。
本作は潜入、追跡、遺跡探索とゲームでもお約束シーンで満たされており、シナリオはそれらを繋げる程度のクオリティだ。話の先が気になると言うよりは、いかに各アクションシーンを魅せるかというスタイルをとっているようも感じる。
『アンチャーテッド』はさらにゲームよりも現実離れした荒唐無稽なシチュエーションを盛り込んでおり、ここが本作が平凡なアクション映画に終わっていない点だと思っているが、一方まともなアクション映画として観ると、あまりに「そうはならんやろ」な展開に人冷めてしまう人もいるかもしれない。深く考察せず、娯楽と割り切って楽しむのがよさそうだ。
ゲーム的カメラワーク
ゲーム版の特徴に物陰などに潜んで敵をやりすごすステルス要素があるが、ゲームでも同様のシーンがいくつかある。TPS(三人称視点シューティング)的なやや俯瞰した高さから敵と障害物と主人公を一つの画面に映すなど、ゲーム的なカメラワークがいくつか観られた。1ショットで敵味方とその間の障害物の位置関係や、このシーンで到達すべき目的地が直感的に理解しやすい。ゲームでも多用するアクションである障害物の乗り越えやジャンプアクションも頻繁に活用されて、ゲーム映画としてのエッセンスを十分に汲み上げている。
気になるところ
ストーリーに対してキャラクターが多すぎる
前述のとおりストーリー面は同ジャンルの映画と比べても特筆するところは少なく、正直平凡だ。アクションシーンが盛りだくさんなので終わりまで飽きることはないが、控えめなシナリオに反して登場キャラクターが多過ぎており、それぞれの役割が発揮されているとは言い難い。
特にクロエ・フレイザー(演:ソフィア・アリ)は、このジャンルに付き物の女トレジャーハンターとして役柄にとてもマッチしているものの、シナリオ上活きていない。結局、物語はネイトとサリーの二人に焦点が絞られてしまい唐突に舞台から去ってしまったのが残念だ。悪役についても数が多すぎていて、ジョー・ブラドック(演:タティ・ガブリエル)意外に印象に残らない。
総評
『アンチャーテッド』は冒険ものとして、ストーリーは他作品と比べても無難な出来と言わざるを得ない。しかし、ゲームの映像化という点でゲーム版の荒唐無稽なシチュエーションを上手く落とし込んでいるし、キャラクターに関しては変更点が多くゲーム版のイメージとは変わったものの、俳優のおかげで魅力を損なってはいない。ゲーム版そのままの映像化を期待する人には厳しいかもしれないが、痛快な冒険アクション映画として期待できるなら気軽におすすめできる作品に仕上がっている。
続編の可能性は?
『アンチャーテッド』は製作費約1.4億ドルに対して全世界興行収入が4億ドルを突破する大成功を収めている。ソニーのゲームIPを映像化する製作会社PlayStation Productionsの第一弾作品としても申し分ないスタートで、2022年はドラマ版『The Last of Us』や2023年公開予定の『グランツーリスモ』など続々と新たなIPの映像化が進んでおり、ぜひ『アンチャーテッド』の続編も期待したいところだが、残念ながら続編制作は前向きに検討はされているという情報はあるものの、確定していない。新情報の発表を待とう。
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